矯正治療とは
矯正治療のメリット・デメリット
矯正歯科は、見た目の美しさ、その人にとっての適正な噛み合わせの両方を見ながら治療していきます。
そのことで、大きく分けて2つのメリットがあります。どれも個人差はありますが、治療後の患者さまから寄せられる声です。
デメリットとしては、治療期間が長いこと、医療保険がきかないためにやや高額であることがよく言われます。矯正歯科治療の一般的な治療期間は約24〜30ヶ月間、通院回数は24〜30回と言われています。治療期間が長いのは、削ってかぶせたり、ほり合わせたりするのでなく「自分の歯で治す」ことの大切さを理解し、装置についてはなるべく目立たない治療法を選択することで解決できます。 また、治療費については、分割払いなどを選ぶことで、自分のペースで支払いをしていくことができます。
自分の歯で治すことの大切さ
見た目だけを気にするなら、差し歯など自分の歯を人工のものと取り替えたり、自分の歯を削って上から被せたりといった方法を選ぶこともできます。
とはいえ、年をとっても美味しく食事をし、元気でいるには、まずは自分の歯を大事にしていくということがとても大切です。
矯正歯科は、その自分の歯を少しずつ少しずつ動かすことで治療が進みます。一般的に治療期間は2年~2年半と多少時間はかかりますが、長い人生を考えると短いものです。歯に一定方向に力をかけると、力がかかって圧迫される側の歯槽骨(歯の根っこの周囲の骨)に、骨を食べる細胞(破骨細胞)が生まれ、骨が吸収されます。一方、反対側の引っ張られる側の歯槽骨では骨を造る細胞(骨芽細胞)が働き、新しく骨を作ります。この2つの作用によって、硬い骨の中で歯が動くのです。
矯正治療は「専門開業医」にかかりましょう
矯正歯科は、高度な技術が必要とされるために日本矯正歯科学会による認定医制度というものがあります。
この認定医を持っている歯科医師は、矯正歯科を専門に勉強し臨床経験も豊富です。
矯正治療では矯正歯科専門開業医にかかることが大事なほか、症例を多く手がけ、大学病院とのネットワークを持っているクリニックを選ぶと、治療の選択の幅も広がります。
※矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。